RefRainについて - ikanosumiyakiの日記

てことで上田麗奈さんのRefRainについて書いていこうと思います。

すべて個人の感想です。

イントロから殺しに来てます。しっとりとしたピアノからのギターの音。ギターのリフは単調でありながら印象的ですね。

全体の中に晴れた日の清涼感を感じ優しい雰囲気ではあるのですが、部分部分にこのままで良いのか？という不安を感じ取れます。

アウトロがなく、すっと次の曲に移るのもなかなか深みがありますね。

１曲めから、RefRainの方向性を見せつけてくれる曲です。

カオス。一見コミカルでカオスなギターリフが一生流れ続けます。このリフが曲の浮遊感を引き立ててますね。一生ふわふわしたまま私、鳥？な気分になれます。

キャッチーなのにどこか不安定な印象を受けました。掴みどころのない上田麗奈さんの表の部分が表現されているのではないでしょうか。

音楽理論はわからないので何も言えませんが、なんかすげーことをしているっていうのはわかります。

大サビ直前のﾃﾞｰｯﾃﾞｯﾃﾞﾃﾞｰﾝ（つめない）ってとこのﾃﾞｰﾝ前のタメすごく良くないですか？

漠然と何もないところに一人になってしまったような気分になります。音数が少なさが、どこかに漂っているように感じさせるのでしょうか。遠くで鳴っている動物の鳴き声のような音が非常に遠いので、世界との隔絶をより印象づけます。

アウトロの消え入りそうなピアノの音が夢から覚めるような感覚になりました。

イントロからストリングス？の音でゾッとします。タイトルの通り、毒気に溢れています。

途中からベースも入ってきますが、こちらも重々しさを表現するためか他の曲に比べて音が大きくなっている気がします。

RefRainのなかでもっとも禍々しく、上田麗奈さんの奥底が表現されているのではないかと思います。

RefRainのなかで一番好きな曲です。

外の世界へ出たいという気持ちと、外に対する恐怖、不安の感情がせめぎ合っているような印象を受けます。全体を通すと後者の感情の方が強いイメージなのですが、Bメロ部分だけちょっと明るい感じがするんですよね。外への希望を語っているような。

終わり方的には殻に閉じこもったまま終わるような雰囲気ですが、次に続く曲で救われるのではないでしょうか。

ここまでの曲は、彼女の内面の不安な部分であったり、暗い部分を表現していたように思えました。しかしこの曲は、自身のそのような感情を受け入れ、そういうところを含めて私だよね。と表現しているように感じます。

またタイトル通り、上田麗奈さんの暗い内面も含めて好きなんだよというファン目線の曲であることも考えられます。

アウトロが「マニエールに夢を」のイントロなのも良いですね。そのままではなく最後の１音が上がってる部分が、前を向いて歩き出した感があって素晴らしいです。

RefRainの最後を飾るにふさわしい、優しさに溢れた曲ではないでしょうか。

RefRainというアルバムは上田麗奈さん自身を表していると思っています。

上田麗奈さんは声優としても非常に好きで、暗い部分の表現力が突出していると思っています。その表現力をそのまま歌に表していると言えるでしょう。彼女が歌うからこそ映える楽曲たちです。

実はRefRainの完成度が高すぎて、上田麗奈さんが歌で表現したいものをすべて出し切ってしまい、もう新しいアルバムは出さいないのではないかと思っていました。それに関しては新アルバムの発表もあったので杞憂でしたが。人をそう思わせるようなクオリティなのでぜひ皆さんも聴いてくれると嬉しいです。

みんな、上田麗奈はいいぞ！